スマートホーム/ハウスといったHEMSなどを活用した住宅環境をもとに、様々な家電や機器をネットワークで接続し自動化を行うホームオートメーション環境を提供いたします。

近年、多くの住宅にはHEMSやスマートスピーカーに対応した家電や住宅設備が導入されています。
しかし、その多くはうまく活用できておらず、良くても「スマートフォンから家電の操作ができる」程度にとどまっています。
これでは単にリモコンが常に手元にあるという程度の便利さで、あまりスマートとは言えません。

そういった家電が異なる規格をもとに開発されており、それらの規格すべてに対応した管理環境(コントローラー)が市販されていないことが問題ですが、
こういった問題についてもEfikaSolvoは低コストで効率化を行います。

下記で紹介する事例では、日々の住宅設備の操作(エアコンON/OFFやシャッター開閉など)を自動化し、日常的な家電操作を省略しています。

事例紹介

実際にホームオートメーション環境を構築した住宅の事例を紹介いたします。

システム構成

システム構成
操作用タブレット画面例1
操作用タブレット画面例2

導入機器及びアプリケーション

  • サーバー(ProxmoxVE)
    • 全体管理環境やそのほかのアプリケーションを動作させる仮想マシンなどを動作させます。
    • Raspberry Piなどの小型コンピューターでも代用可能
  • 全体管理環境(OpenHAB)
    • 住宅機器の状態や動作スケジュールなどを管理します。
    • そのほかユーザーパネルのGUIも提供します。
  • MQTTブローカー(Mosquitto)
    • PicoGWなどOpenHABと直接やり取りできない機器からの情報を集約・管理します。
  • WebAPIインターフェース(NodeRED)
    • 外部サイトの情報の取得などを行い、その情報をOpenHABに転送します。
  • Echonet Liteインターフェース(PicoGW)
    • Echonet Liteなどの日本固有規格のみに対応している機器をMQTTの情報に変換します。
  • ユーザーパネル(AmazonFireHD)
    • ユーザーが住宅の状態を確認したり、操作するインターフェースとなります。
  • ユーザーパネル用アプリケーション(Fully-Kiosk)
    • 通常のタブレット端末で画面を指定のもので固定したり、画面消灯を管理します。
  • シャッターリモコンIoT対応改造
    • 純正の窓シャッター操作用リモコンを改造しIoTとして動作するスマートリモコンを開発しました。

今回の事例では冗長性などの観点から、ホームオートメーションアプリケーション群をすべてProxmoxVE上に配置していますが、
Raspberry Piなどの小型コンピューターなどに内包することも可能です。

本ケースで効率化された点

  • 朝、窓シャッターを開ける。夜、窓シャッターを閉める。
    • 太陽の仰角などからシャッターを開閉するタイミングを決め、自動で開閉します。
    • 住人の在宅状況を管理し、留守時はシャッターを開けない条件を付けています。
  • 各部屋のエアコンを体感温度に応じて操作する。
    • 外気温や季節、室内温度に応じて、エアコンのON/OFF操作を自動で行います。
    • 住人外出時にエアコン消し忘れ防止のため、自動でOFFします。
  • 翌日の天気予報を確認して、電気給湯器のお湯増し運転の時間を変更する。
    • 翌日の天気情報を取得し、自動で運転設定を変更します。

その他、本来はスマートスピーカーに対応していない家電(シャッターなど)も本システムでは音声で操作できるようになりました。